デンマークからの暮らしのNEWS〈前編〉

LIFESTYLE

デンマークからの暮らしのNEWS〈前編〉

DEC.18.2019

世界幸福度が高い国ランキングに必ずランクインするデンマーク。今回はそのデンマークで、子育てをしながら、子ども用の家具や洋服などを紹介する人気ネットショップ「STUDIO MINI」を運営するルイーズ・ボムホフさんにお話を伺いました。前編では、暮らしの楽しみ方、北欧流キャンドルの楽しみ方、さらに後編ではデンマークの子育て事情について語っていただきました。

緑の中に建つ、古い丸太小屋に一目惚れ

186_content_01.jpg

—ルイーズさんのお住まいの場所や周辺の環境など、ご自宅について教えてください。
「元々デンマークでコンサルティング会社に勤務していましたが、結婚して夫の転勤に伴い、アメリカのノースカロライナ州に4年間住んでいました。その後2013年にデンマークに帰国し、住まい探しをしていたとき、この家を見つけました。コペンハーゲン中心部から北へ車で20分ほどの場所に、今は家族と愛犬と暮らしています。」
「1927年に建てられたという丸太小屋の家の造りや、コペンハーゲン中心部から遠くないのに緑が豊かで、海岸にも近いという環境が気に入り、即決しました。この家は、もともとは、この近くの由緒あるお屋敷のゲストハウスとして使われていたそうです。夏は庭と一体になってコテージのような開放感、冬は暖炉のそばで温かいココアをお伴に、スキーロッジにいるような気分になります。」

186_content_02.jpg

この家はもともと賃貸物件だったそうですが、家を気に入ったルイーズさんは所有者に交渉し、買い取られたそう。バスルームやキッチンなどを少しずつ楽しみながらリフォームされています。

「自宅から車で10分ほどの場所にショールームがあり、そちらで仕事をすることも多いのですが、子どもがまだ小さいので、彼らが学校から戻る時間には家にいられるよう、フレキシブルに時間配分をしています。仕事内容がネットショップ運営なので、家でも仕事ができるのがいいです。夫も私の仕事に理解があり、日々協力し合うことで、仕事と子育てとを両立できています。」

暮らしに欠かせない「ヒュッゲ」

186_content_03.jpg

186_content_04.jpg

—ご自宅のチャームポイントはどんなところですか。
「自宅のチャームポイントは、丸太小屋であること。このあたりはコペンハーゲン近郊でお屋敷が並ぶ高級住宅地のひとつなのですが、そんなエリアにおとぎ話にでてくるような素朴な家があるのは、街並の中でもちょっとした驚きがあって良いと思っています。最初は『丸太小屋に住むの?』と思い、すきま風防止等の機能面が心配でしたが、それは杞憂に終わりました。屋内の丸太は白くペイントしてありますが、木肌の表情や触った時の感触が季節ごとにいろいろと変化するので、興味深いです。この家をこれほど気に入ることになるとは思ってもいなかったので、私たち自身驚いています。」

—デンマークに帰国してからは、どんなふうに暮らしを楽しまれていますか?
「デンマークの暮らしには、『ヒュッゲ』と呼ばれる、家族や友人たちが集まって、お茶を飲んだり、食事をするなど、皆で過ごす楽しい時間があります。これが暮らしの楽しみの中心です。そんな『ヒュッゲ』な雰囲気を演出するために、キャンドルは欠かせません。」

デンマークは秋から冬の日照時間が短いため、キャンドルは日常的によく使います。間接照明を多用するため、コーナーが暗くなりがちだからキャンドルで補う、という実用面もありますが、やはり暗く長い冬を快適に過ごすための雰囲気づくりに使われることが多いようです。

「以前アメリカで暮らしていたとき、キャンドルといえば、一般的に恋人や夫婦のロマンチックなディナーや夕べを演出するために使われると聞き、デンマークと使い方が違うと思いました。」

一年中、家族とキャンドルと親しむ

186_content_05.jpg

186_content_06.jpg

186_content_07.jpg

—ルイーズさんのキャンドルの楽しみ方を教えてください。
「良い一日を過ごすための習慣として、朝には短い時間でもキッチンにキャンドルを灯し、慌ただしい中でもできるだけ家族とのヒュッゲな時間を持つようにしています。
他には、ひとりでゆっくりと読書したり、テレビを見ながら過ごす時間にも使います。リラックスできてオススメです。また、我が家では、秋冬だけでなく夏の夕べにも庭で灯します。その際は、キャンドルスタンドがいらない、カップキャンドルを使うことが多いです。」

—インテリアの観点でも、キャンドルの使い方にはこだわりがあるとか。
「ダイニングテーブルにキャンドルを置くときは、ランプとキャンドルの位置関係をちょっと気にかけています。ダイニングのランプをかなり下げて使っているので、ランプとキャンドルの双方が引き立て合い、また、家族の顔もお互いによく見える位置になるよう調節します。ヒュッゲな雰囲気をつくるのに、大切なポイントです。」

ルイーズさんが考える、デンマークのキャンドルの楽しみ方は日本でも参考になりそうです。後編では、デンマークの子育て事情やルイーズさんの子ども部屋作りについて伺います。

→後編へ続く

ルイーズ・ボムホフさん(Louise Bomhoff)
子ども用の家具や洋服、グッズなどのネットショップ「STUDIO MINI」運営している

STUDIO MINI
https://studiominishop.com/

(取材/冨田千恵子、撮影/Rasmus Roenne )

三井ホーム公式SNS

&Storiesの最新情報を配信中
人気のルームツアーなど公開中