住まいと植物の素敵な関係

DESIGN

住まいと植物の素敵な関係

OCT.21.2021

風にそよぎ、陽光に映え、季節の移ろいを感じさせてくれる植物。こだわりの外観デザインも、自分らしさを追求したインテリアスタイルも、生き生きとした緑の輝きがあるだけでその魅力はぐっと深まり、日々の暮らしも味わい深いものになります。庭の植栽で、室内の観葉植物で、グリーンを上手に採り入れているお住まいを例に、植物と素敵な関係を築くコツをご紹介します。

アプローチを彩り、外観を引き立てる前庭のアイデア

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住まいの外観デザインは、外構と一体で考えることで完成度が高まります。塀を設けず、通りとオープンにつながる外構の場合、植物の存在はひと際大きなポイントに。たとえば、玄関へ続くアプローチに沿って多種多様の庭木を植えたお住まい。雑木林のようなナチュラルな雰囲気が外観とマッチし、庭木の高さを片流れ屋根の傾斜に揃えることで、美しいバランスを保っています。新緑や紅葉、夏は心地よい木陰のトンネルをくぐって玄関ポーチへ。これは、最初に目線を低く抑えることで、玄関ドアを開けたときの視界の広がりや開放感を演出するアイデアでもあります。

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また、通りに面した前庭は、広さに関わらずちょっとした工夫で建物を引き立てることができます。外壁に沿って幅20㎝ほどのボーダーガーデン(境栽花壇)を設置したお住まいは、背丈が低い草花を中心に植え、緑の重心を下に集めることで、片流れ屋根や垂直ラインをより印象的に見せています。もう一つは、白壁と窓廻りのハーフラウンドアーチが優美なフレンチスタイルのお住まい。一角に植栽スペースをまとめ、カーポートをさりげなく区切りつつ、鮮やかな緑と白壁のコントラストを強調。外観の美しさを際立たせています。

常緑樹の葉影や水盤のゆらめきに癒される中庭

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ダイニングルームとつながる中庭をもつお住まいです。ウッドデッキを設けて室内との段差をなくし、さらに水盤を組み込んで、多彩なくつろぎが楽しめる外空間に仕上げています。シンボルツリーに選んだのは、やわらかく繊細な葉がモダンなシマトネリコ。常緑樹のため、季節を問わず緑を楽しむことができます。葉影のシルエット、葉擦れの音、そして水音や水面の光のゆらめきなどを味わうことができ、ご家族の最高の癒やしとなっているそうです。

視線を誘い、季節や生長を楽しむシンボルツリー

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細長い敷地形状を活かして中庭を設けたお住まいです。アプローチを進むと見えてくる中庭の角度を意識してシンボルツリーのモミジを植樹。建物によって切り取られるその風景は、掛け軸のような効果で視線を誘い、奥行きを感じさせます。中庭は、2階の幅約2.5mの大きな窓からも眺めることができ、ご夫妻はモミジが2階までの高さに育つことをとても楽しみにされているそう。このように、大きな窓から庭木が見える場合、紅葉が美しいモミジ、花や実をつけるヤマボウシ、ハナミズキなど、季節の変化や生長が楽しめる落葉高木を植えるのもおすすめ。暮らしに潤いが生まれます。

窓外とのつながりを活かしたグリーン演出

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室内のグリーン演出は、窓外の庭木とのつながりを意識すると空間に広がりや楽しさが生まれます。リビングの窓外へと視線が抜けるダイニングの飾り棚に、小さな鉢植えを並べたアイデアです。飾る植物も、軽やかな葉姿のアイビーなどを選ぶことで、空間同士をゆるやかに仕切りつつ、庭の緑との美しいつながりや開放感も生み出しています。

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大きな窓面に釣り糸で鏡を吊るし、洗面化粧台をアートのように仕立てた洗面室です。背景となる窓外のヒメシャラは、まるで四季折々に変化する壁紙や額装のよう。花、緑、紅葉をインテリアの一部として楽しむことができます。

空間に立体感や奥行きを生む植物配置

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生き生きとした緑が映える観葉植物は、空間のフォーカルポイントとしてもおすすめ。部屋の中の高低差や植物の背の高さ低さなどを意識してグリーンを配置すると、空間に立体感や奥行きが生まれます。こちらは、2階へと続く開放的なホールに植物を点在させた例。廊下の手前と奥、階段の踊り場を利用して植物を置いています。注目は地窓の高さに合わせて並べた多肉植物。肉厚な葉の存在感や頻繁に水やりがいらない性質は低い足元を飾るのに最適です。

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玄関ホール正面の壁に絵を飾り、その高さに合わせてゆるやかな曲線を描くフィカスの鉢をセットしたお住まい。壁と床の板目の方向と相まって、グリーンとアートの共演が空間の美しいフォーカルポイントになっています。また、段々にデザインしたリビング階段の手摺り壁や階段脇のチェストにも植物や小物を組み合わせてディスプレー。段差を活かした立体的な置き方で空間をリズミカルに演出し、上下階の行き来の際にも家族の目を楽しませる仕掛けになっています。

いかがでしたか? エクステリアグリーン、インドアグリーンの楽しみ方は暮らしの数だけ広がります。“おうち時間”のあり方が変わってきている今、ぜひ、ご自宅のテイストやライフスタイル、お好みに合わせて、住まいと植物の素敵な関係を深めてみてください。

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