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石に刻まれた悠久の美〈前編〉<br>白井石材

SPECIAL

石に刻まれた悠久の美〈前編〉
白井石材

JUN. 6.2018

視線の先すべてに自然が満ちる那須。その山の中、急坂の細道を上がると白井石材の社屋があります。造園のプロである父、一級建築士の資格も持つ息子という親子2代がタッグを組み、地元の白河石を中心に、さまざまな石材を扱います。彼らの技術を信頼し、世界的な著名建築家からの相談や、文化財であるお城の修復などが次々に舞い込むそうですが、2017年からはMITSUI HOME PREMIUM駒沢レジデンスの部資材にも白井石材から届く厳選された石材が活用され始めました。3代目の白井克典氏に、その現場をご案内いただきました。

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三井ホームプレミアム 駒沢レジデンス/エントランスアプローチ

自然がそのままに残る山で、毎日、原石と対話するように。

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「まず最初に、原石を切り出す工程をご紹介しましょう。うちにはいくつかの石切り場がありますが、1つの石切り場は常に同じ職人が担当します。この原石を切り出すという工程は、どんなにテクノロジーが進化しても、基本的にはやり方が変わらない世界。テコの原理を応用したり、ノミで打ったりと、とても原始的です。地球と人間の付き合い方は、はるか以前から結局は変わっていないとも言えますね」
雨の日も、暑い日も、寒い日も、長靴に足をとられながら、山に入り淡々と原石を切り出す職人たち。特に雨が降った後などは、水が湧いてきて足が冷えて大変だとか。一見、無造作に切り出しているようですが、実は地表の傷などを瞬時に見極めながら、チェーンが向かう角度を微調整したり、機械をずらしたり、刃を研いだり、まるで地球と対話するように仕事を進めます。だからこそ、同じ職人が同じ石切り場を担当しないと、その場所の特長などが分からなくなってしまうそう。
「僕たちは原石を切り出すことを“石を起こす”と言います。切るというより、そこに時間をかけて積み重なり、原石として凝縮して眠っている地球の恵みを今の時代へ目覚めてもらう、という感覚でしょうか」

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白井石材/白井克典氏

お腹に響くような重厚な音ともに原石が地球から“起こされる”瞬間を間近で体感すると、確かにそれは切るというよりも持ちあがってくるような印象です。
「石の世界は、切り出す時も、その後の加工の際も“音”でさまざまなことを感じながら進めるのが特長の1つですね。たとえば、加工している際に内側に傷があれば、乾いた音になったりします。この石切り場でも、何か違和感のある音がすれば、それは職人にはすぐにわかります」 まるで、無機質な石に生命が宿ったかのような瞬間に心を動かされます。
覚醒した原石が白井石材の技を通り、私たちの元へ届くまでのさらなるお話は、また次回にて。

>>次回へ続く。

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