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至福のひと時を提供する、瀟洒な邸宅風レストラン

OCT.21.2016

神戸郊外の幹線道路沿いに忽然と姿を現す、まるでヨーロッパのオーベルジュのような一軒家レストラン「ニコル」。築20年以上を経て味わいを深めた建物と、歴史あるアンティーク家具が醸し出す落ち着いた空間の中で、吟味された素材から最高の味を引き出す料理の数々が、多くのお客様を魅了し続けています。

美しく時を重ねた、チューダー様式の瀟洒な佇まい

周囲の景観の中で異彩を放つチューダー様式の美しい佇まい。建てる際には、「20年ぐらい経った雰囲気にしてほしい」という要望を出され、20年以上を経た今、その理想は現実のものとなりました。いかにも店舗という外観デザインにはしたくないというオーナーの意向で、店舗にしては派手なサインはありません。オーナーの手づくりによる店名が彫られた小さな看板が、さりげなく建物がレストランであることを主張しています。

歳月とともに深みを増した、趣ある店内

店内にはオーナーがイギリスを訪れて買い付けたという、歴史あるアンティーク家具が配置されています。中には200年を経た書棚などの逸品もあり、落ち着きある上質な空間を演出しています。無垢の床や塗り壁は、歳月とともに深みを増して趣ある表情。階段の美しい手摺りや、傍ら置かれた奥様のピアノ、野山から採取してきたサンキライの装飾などが優美な雰囲気を醸し出しています。

お客様の五感を楽しませたい

ジャズ好きのオーナーのご趣味で、店内にはハイエンドオーディオが鎮座しています。

「レコードを持参するので聴かせてくださいというお客様もいます。ほかのお客様がいるかどうか確認してから来店され、自分で心ゆくまでオーディオを楽しまれていますね。この店では、できる限りお客様の五感を楽しませてあげたい。いつもそう思いながら店の営業を続けているのです」と語られるオーナー。中には４世代にわたり通ってくださるお客様もいるほど人々に愛され続ける理由は、地元の食材から最高の味を引き出した料理と、居心地の良い空間を提供し続けるおもてなしの心。そんな至福の時を味わった人々が、地域の名店を支え続けています。