アロマで住まいをデザイン(1)

DESIGN

アロマで住まいをデザイン(1)

NOV.15.2016

リラクゼーションや美容のツールとして、日常的に取り入れている方も多い「アロマ」。最近では、照明やBGMのように「空間」をデザインする1つの要素として、空港や駅、病院といったパブリックな場でも活用されています。家族で大切な時間を過ごす自宅にもアロマを取り入れて、より快適な空間をデザインしてみませんか?

「アロマ空間デザイン」とは?

目的や利用者などに合わせ、スペースを最適な空間へとつくり上げていく「空間デザイン」。そこにアロマテラピーを融合させたのが「アロマ空間デザイン」です。アロマ空間デザインは、単にいい香りがするということだけではなく、空間にさまざまな付加価値を与えることができます。例えば、アパレルショップではブランドの世界観をオリジナルの香りで表現し、ブランドイメージの向上、お客様とのコミュニケーションアップに。また、病院では明るく爽やかな香りで無機的なイメージを払拭するとともに、待合室でのリラックス作用を高めたり、抗菌・抗ウイルス作用で空気環境を整え、院内感染を防止するといった機能性を発揮することも。

このように、香りがもつイメージや機能を活用することで、空間をより上質なものへと高め、そこで過ごす人々の時間もより豊かなものへと変えることができるのです。

部屋の役割に合わせて、香りの機能を活かす。

家具や内装と比べて香りは簡単に入れ替えることができ、気軽に空間のイメージや雰囲気、その場にいる人の居心地をがらりと変えることができます。自宅でも、手軽に実践できるのがうれしいですね。では、自宅でアロマ空間デザインをどう実践したらよいのでしょう?
さまざまなアプローチがありますが、まずは部屋ごとにマッチした機能をもつエッセンシャルオイルを選ぶというアプローチをご紹介します。

リラクゼーションのイメージから、ベッドルームにアロマを取り入れている方は少なくないのではないでしょうか。逆に、ダイニングは「香りは料理の邪魔になるのでは・・・」とあまりアロマを取り入れている方は多くないかもしれません。しかし、エッセンシャルオイルは天然の植物から抽出されたもの。中には、食材や香辛料に使われているような、食事との相性がよい香りもあります。料理の邪魔にならないのはもちろん、最適なアロマを取り入れることで「食事と会話をより快適に味わえる空間」へとアップデートすることができるのです。おすすめは、ローズマリー。フレッシュなハーバルの香りで集中力や注意力アップの機能を持つローズマリーは、食事との親和性も高く、空間にもよくなじみます。またレモンやグレープフルーツなどのシトラスの香りは、消化促進という体へのうれしい作用も期待できます。

同じ家の中でも、誰がどんな時間を過ごす空間なのかなど、部屋によって求められる機能は異なります。それぞれに合った香りを選び、演出していくことで、合理的な空間デザインができるのです。

時間帯や季節、時の流れに合わせて演出する。

「時間軸に合わせて空間を演出する」というアプローチもあります。季節や時間帯によって環境が変化すれば、人の行動も気分も変わります。それに伴い、心地よいと感じる香りも変化するのです。
例えば秋という季節で考えてみましょう。秋は、読書や芸術など、静かに落ち着いた時間を過ごしたいイメージ。また木々は紅葉して、寒さを感じるようにも。そんな秋には、みずみずしいフレッシュな香りよりも、上品で芳醇な香りを選ぶことでリラックスして過ごせる空間を演出しましょう。程よい重さのある、ベルガモットやオレンジ・スイート、ヒノキなどがおすすめです。また季節の移り変わりとともに、華やかながらも落ち着きのあるラベンダーや、暗さや静けさを表すジュニパーベリーなど、秋の深まりに合わせてオイルを替え、家の中にいても季節の移ろいを楽しむという素敵な暮らし方も。


他にも間取りや時間軸だけでなく、部屋のインテリアスタイルや、パーティやおもてなしのシーンにあわせてなど、さまざまな視点から空間をデザインすることができます。
今後もアイデアをご紹介していきますので、どうぞお楽しみに。


監修:@aroma(アットアロマ株式会社)

@aromaは、アロマ製品の開発から香りのある空間のプロデュースまでをトータルに提供する香りの専門企業です。ホテルやショップ、商業施設など全世界2,000箇所以上の施設で、天然アロマの機能を生かし、感性に訴えかけるアロマ空間デザインを提供しています。

webサイト: http://www.at-aroma.com
Facebook :  https://www.facebook.com/ataroma/

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