ART OF LIVING エフォートレスなおもてなし

DESIGN

ART OF LIVING エフォートレスなおもてなし

MAY.12.2016

我が家にお招きしたお客様は、常に最高のおもてなしで迎えたいものです。でも、「熱烈歓迎!」のごとくに頑張りすぎてしまうと、迎える側も迎えられる側も少し窮屈に感じられます。自然体でほどよく力の抜けた感じでいながら、さりげなく真心のこもったおもてなしができたら素敵だと思いませんか。

「エフォートレス(=頑張りすぎない、無理をしない)」なおもてなしを叶えるために、家自体をお客様をお迎えする最良の条件で満たしてはいかがでしょう。特別に飾ることなくいつもの生活に溶け込みながら、おもてなしの心が溢れた空間。今回は、お客様が自然に笑顔になれるインテリアのヒントをご紹介します。

自由な「白」が女性を輝かせる

赤、青、緑、、、光の3原色を、すべて混ぜ合わせると白になるように、白はすべての色を内包する、もっとも無垢で、純粋な色。白はすべてのはじまりを感じさせ、どこまでも自由にはばたける可能性を秘めています。なにものをも強制せず、心地よく、自分を高めてくれる。花嫁の色でもある白は、遥か何百年も前から女性にとって特別な色です。

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そして、白がなぜ女性を惹きつけるかには、理由があります。あるサロネーゼが教えてくれたのは、「白壁の家は光がまわるから写真がキレイに撮れる」ということ。プロのカメラマンが白いレフ板を使って光を自在に操るように、白に包まれた空間は、光を全方向的に反射することで陰影を消し、そこにあるものをより柔らかく明るい印象に演出します。そんな空間では女性の肌も綺麗に柔らかく写り、優しいイメージになります。ファッションモデルの撮影において、ハウススタジオなどでも白い空間を多用するのもそんな理由があるのです。さらに膨張効果のある白は、空間をより開放的に広く見せます。白い空間は、インテリアの強い味方でありながら、すべての女性、そしてお招きしたお客様を美しく輝かせる魔法の空間なのです。

アーチ越しに広がる心地よい空間

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もうひとつインテリアで注目したいエレメントが、アーチのある空間です。アーチ構造は、ペルシャ、古代エジプト、古代ギリシアなどの古代文明から知られていましたが、当初は局所的に主に排水路などの地下構造物に限定的に使用されていました。アーチが地上の建築物として登場するのはローマ帝国の時代。アーチはその構造のもつ力学的作用により、その下に直線では不可能だった大きな空間を切り取れるようになったことが最大の特徴です。つまり建築技術において、アーチを利用することでそれまでただの壁でしかなかったところに空間を通すことも可能になったのです。当時の代表的建築物であるローマのコロッセオも、無数のアーチが幾重にも連なるその開放的な佇まいから、きらめく陽光、心地よい風、歓喜に湧く人々の熱気までを感じさせてくれるのです。

時代を経て、この優美なアーチ構造をまるで額縁のように繊細なモールディングで彩るようになったのは、自然な流れだったことでしょう。中世フランスの貴族文化を思わせるような優美なアーチは、そこにあるだけで心が昂揚し、女性らしい気品や感性を開花させていきます。現代においても、居住空間にインテリアとしてアーチを持ち込むことでお部屋全体が女性らしい優しい曲線に包まれ、開放的な空間を作り出すことが可能になります。アーチ越しに見通せる広々とした居心地のよい空間は、おもてなしの気持ちを反映するかのように、家自体がお客様に気兼ねなくリラックスできるムードをも提供してくれることでしょう。

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